どんな検査?
朝目覚めてすぐ体を動かす前に横たわったまま測った体温を、基礎体温といいます。正確に測るため、小数点以下第2位まで測れる舌下式の婦人体温計を使いましょう。
測定結果を、グラフにプロットして折れ線グラフのかたちにしておいてください。用紙は、薬局でも基礎体温表として販売されていますが、市販のグラフや自分で線を引いたお手製のものでもOK。
夫婦生活(セックス)のあった日や、体調の変化、おりものの状態などもメモしておくと、なおよいでしょう。
いつするの?
できるだけ毎朝測りましょう。
何がわかるの?
基礎体温の推移から、排卵が起こったかどうかを自分でかんたんに調べることができます。
もしも、グラフのラインがおおよそ低い時期と高い時期の2相にわかれていれば、正常に排卵が起こっていると思ってよいでしょう(『黄体化非破裂卵胞(LUF)』の状態で、排卵していない場合もある)。
なお、最低11日間は高温期が続くのが望ましいとされています。それよりも短い場合や、低温期と高温期の平均温度の差が0.3度未満の場合は、妊娠を後押しする黄体ホルモンが十分に分泌されていない(『黄体機能不全』)可能性があります。
また、この基礎体温グラフは、治療の記録や今後の方針を決めるスケジュール表としても使えます。自分の体調を知るうえでも役立ちますので、ぜひつけておきたいですね。
ただ、もしも基礎体温をつけるのが非常に苦痛になったり、体温の上下に神経質になりすぎたりと、ストレスが大きいという場合には無理してつけなくてもかまいませんよ。
保険治療で受けられる不妊検査
- 基礎体温
- ホルモン検査
- 子宮卵管造影
- 超音波検査
- 精液検査
- 頸管粘液検査&ヒューナーテスト
- クラミジア検査 ※子宮頸管炎が疑われる場合
- AMHの血液検査 ※ART開始時。以後6ヶ月に1回まで
- HOMA-R(インスリン抵抗性)検査
- 子宮鏡検査 ※子宮内ポリープなどが疑われる場合
- 腹腔鏡検査 ※子宮内膜症などを疑う場合
- 泌尿器科での男性不妊検査
自費治療になる検査
- 抗精子抗体検査
- 風疹抗体&感染症検査