どんな検査?
子宮頸管(子宮の入口)は、無菌状態の子宮を細菌の侵入から守るため、普段は乾燥気味になっていて、酸性が保たれ、いわば関所のような役割を果たしています。ところが、排卵が近づくと、まるで精子を子宮へといざなうように頸管粘液の分泌が増えてくるのです。頸管粘液検査では、排卵期に十分な量の質のよい頸管粘液が出ているか どうかを調べます。
またヒューナーテストでは、夫婦生活の後、実際に頚管粘液の中に精子が進入できているかを判定します。
いつするの?
頸管粘液検査は、排卵日と思われる日の3、4日前から排卵直前までに実施します。
ヒューナーテストは、排卵日もしくは排卵日直前に行ないます。検査当日の朝、もしくは前日の夜に夫婦生活を持ってから病院へ来てもらいます。
何がわかるの?
頚管粘液が十分に分泌されていなければ、精子は子宮の中に入っていくことができず、妊娠も成立しません。このような頸管粘液不良も、不妊原因のひとつです。
また、ヒューナーテストの結果は、自然妊娠が望めるかどうか、つまりタイミング指導が有効かどうかを見極める重要なポイントになります。結果が思わしくなかった場合は、2、3度受けてみましょう。一度でも良好な結果がでれば心配はありません。
保険治療で受けられる不妊検査
- 基礎体温
- ホルモン検査
- 子宮卵管造影
- 超音波検査
- 精液検査
- 頸管粘液検査&ヒューナーテスト
- クラミジア検査 ※子宮頸管炎が疑われる場合
- AMHの血液検査 ※ART開始時。以後6ヶ月に1回まで
- HOMA-R(インスリン抵抗性)検査
- 子宮鏡検査 ※子宮内ポリープなどが疑われる場合
- 腹腔鏡検査 ※子宮内膜症などを疑う場合
- 泌尿器科での男性不妊検査
自費治療になる検査
- 抗精子抗体検査
- 風疹抗体&感染症検査