どんな検査?
クラミジアは、現在もっとも多く見られる性感染症です。とくに女性の場合は、感染しても症状がほとんど出ません。知らないうちに、子宮から卵管、そして腹膜へと炎症が広がり、不妊の原因になることがあります。
クラミジア検査には、血液から感染経験の有無をみる抗体検査と、直接子宮頚管の上皮を採取してクラミジアそのものを探す抗原検査の2通りがあります。
いつするの?
抗体検査は時期を選びませんが、子宮鏡検査や子宮卵管造影検査を行う際には、事前に感染症(クラミジア感染症、B型肝炎、C型肝炎、梅毒、HIVなど)が陰性であることを確認しておく必要があります。
『子宮頸管炎』が疑われる場合には、月経中と排卵時期を避けて、クラミジア抗原検査を行ないます。
何がわかるの?
血液検査でクラミジア抗体が陽性になった場合は、現在もしくは過去に感染経験があることを意味します。抗体が陽性になった場合、抗原検査でクラミジアそのものが見つかった場合には、抗生物質できちんと治療しましょう。なお、夫婦間で移し合うピンポン感染を防ぐために、2人同時に治療することが大切です。
保険治療で受けられる不妊検査
- 基礎体温
- ホルモン検査
- 子宮卵管造影
- 超音波検査
- 精液検査
- 頸管粘液検査&ヒューナーテスト
- クラミジア検査 ※子宮頸管炎が疑われる場合
- AMHの血液検査 ※ART開始時。以後6ヶ月に1回まで
- HOMA-R(インスリン抵抗性)検査
- 子宮鏡検査 ※子宮内ポリープなどが疑われる場合
- 腹腔鏡検査 ※子宮内膜症などを疑う場合
- 泌尿器科での男性不妊検査
自費治療になる検査
- 抗精子抗体検査
- 風疹抗体&感染症検査